ドイツのワイン輸出業者は昨年も変わらず、高品質の製品を輸出することによって付加価値の向上に力を注いできましたが、数量の点では損失を認めざるを得ませんでした。ドイツ・ワインインスティトゥート(DWI)の発表によると、輸出ロゼワインの1リットル当たりの平均蔵出し価格は21セント上昇して2.89ユーロ/リットルとなりました。

ワインの輸出において量より質を優先

07/10/2016

ドイツのワイン輸出業者は昨年も変わらず、高品質の製品を輸出することによって付加価値の向上に力を注いできましたが、数量の点では損失を認めざるを得ませんでした。ドイツ・ワインインスティトゥート(DWI)の発表によると、輸出ロゼワインの1リットル当たりの平均蔵出し価格は21セント上昇して2.89ユーロ/リットルとなりました。

これは2010年比で40パーセントの上昇に相当します。同じ時期に、輸出量のおよそ4分の3を占める高級ワインの価格が41パーセント上昇して3.23ユーロ/リットルになりました。

「私たちはドイツワインを中価格と高価格帯にポジショニングし、これはドイツワインの付加価値向上に功を奏しています。しかしながら、価格に敏感な市場において価格上昇は、特にエントリーレベルの部門ではリストから外されるリスクを伴います。高級市場向けワインの伸張でこの部門の損失を補填できなかったため、近年輸出量は減少しています。特にロシア向け輸出が影響を受けており2010年の220,000ヘクトリットルから2015年の8,000ヘクトリットルへと急激に落ち込みました」(DWI社長モニカ・ロイレ)。「前年比で2015年のワインの輸出総量は12パーセント減り、100万ヘクトリットルとなりました」(ロイレ代表談)。「ここ数年の生産量が平均をやや下回っているのも一因しました。全体としてワインの輸出量は昨年のぶどうの必須収穫量の11パーセントを占めていました」 平均価格の上昇による5パーセントのワイン輸出収入の減少は、比較的穏やかでした。2015年のドイツのワイン輸出量は概ね3億ユーロに達しました。

上記輸出量のうち、高級赤ワインは2014年比で2パーセント上昇し、現在は9パーセントを占めています。「これは、海外でのドイツのピノ・ノワールをはじめとする赤ワインの受容度と認知度が高まっていることを表しており、私たちの近年のコミュニケーションにおいても協調している点です」(ロイレ社長談)。

現在、ドイツのワイン輸出業者の総収入の4分の1以上は米国向けです。平均価格が11パーセント上昇して4.17ユーロ/リットルになったことで、この重要なトレンド市場に向けた2015年の輸出額は8200万(ユーロ)となりました。

オランダが輸出統計で第2位となり総輸出額の11パーセントを占め、英国が9パーセント、ノルウェーが8パーセントでこれに続きます。ドイツワインの概ね半分が上記4つの主要市場に輸出されています。

ドイツワインの輸出業者はアジア、特に香港、台湾、韓国、シンガポール、中国および日本において、平均輸出価格では最高額を達成しました。上記6か国が全輸出量に占める割合はわずか7.2%ですが、1リットル当たり5.09ユーロの平均価格により、全輸出額の11.9%を達成しました。

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